TOP>三重映画さんぽ>「あなたとふれあい映画会〜笑い、涙、そしておしゃべり〜」 岩間 政人
会場が狭いと・・台所からの映写です(手作り映画館) 「巡回映画会」の開催
 市民活動団体「映話(えいわ)ひととき会」は、“出会い、ふれあい、助け合い”を合言葉に、「巡回ふれあい映画会」を開催しています。
 亀山市では、市民と市が対等の意識でそれぞれの特性を活かして新たなまちづくりを行う「協働事業提案制度」が創設されました。本事業は市民側提案が採用されたもので、亀山市(健康福祉部高齢障がい支援室)との協働事業で実施しています。
 「懐かしの映画フィルムと大きなスクリーン」そして「微笑み」を持って、亀山市内各地域へ出かけ、公民館やコミュニティセンター、介護施設・グループホームなどで開催しています。単なる映画鑑賞会ではありません。高齢者の「交流の場づくり」、「介護予防」のきっかけづくりとして取り組んでいます。

「介護予防」のきっかけづくり
 外出しない、話さない、笑わない、泣かない・・などから認知症は始まるとも言われています。私自身にも苦い介護体験があります。40歳すぎの団塊モーレツ社員であった平成2年に父が認知症になったとき、親戚や同僚・近所の皆さんに助けていただき、本当にありがたかったです。まだ介護保険もなく家族にも辛い思いをさせました。
 カラオケやグランドゴルフなど高齢者の交流機会は各地域で活発ですが、得手不得手、嗜好があり、ともすれば参加者に偏りが見られます。極論すれば、「来る人は何にでも参加するが、来ない人は全然参加しない・・・」そこで、懐かしの映画であれば、普段あまり外出されることの少ない高齢者の方々も幅広く集まっていただけるのではないだろうか・・と。
 また、交通弱者です。中心部の文化会館まではなかなかお越しいただけません。そこで、山間部であろうと、20名ほどであろうと、フィルムを持って出かけていくことにしたのです。
 集客・会場設営は地元の方にお願いしています。例えば、単身高齢者宅を民生委員さんや福祉委員さんが訪問する際に、何も持たないで行くとお互い無意識にでも身構えるようですが・・、映画開催チラシを持参すると話がはずむそうです。
 雨戸のない会場では、ダンボールや黒ビニールを張って遮光していただきます。何人かの方がカーテンを持ち寄り暗くしていただいていたのには感激でした。少々光が入っても構いません。みんなでできることから始めれば感動もより一層大きくなるのです。

「苦しくたって、悲しくたって なんたって笑いが一番!!」「映画とお喋り」〜「笑い締め」
「映画とお喋り(話)」の2部構成(合わせて約2時間半程度)で、楽しいひとときを過ごしていただく・・ことが、会名の由来です。
 外出機会が少なく、ともすれば閉じこもりがちとなる高齢者を主対象として、懐かしの映画を鑑賞し(=第1部「懐かしの映画鑑賞会」)、みんなで“ワイワイがやがや”映画の感想や昔話などを楽しくお喋りしたり、合唱したりしています(=第2部「ふれあいおしゃべり交流会」)
 この第2部で皆さまに話していただく、笑っていただくことがより重要です。「新町座へ“君の名は”を見に随分と並んだ」、「亀劇は活劇、お色気映画が多かった」、「衣笠、小津、木下監督・・」と話は尽きません。「8月26日に出撃命令を受けていた」という方や「シベリア帰り」の方々もいらっしゃいました。
 21年度(7〜3月)は16カ所(19回)、約800人の方にご参加いただきました。本年も月3回ペースで開催しています。人気映画は「一杯のかけそば」、「岸壁の母」、「ローマの休日」、「山下清物語 裸の大将放浪記」などです。
 開催後のアンケート結果でも「映画は4〜50年振り、また開催してほしい」、「自宅の近場なので気軽に参加しやすい」、「久しぶりに映画を大勢で見て、話したり笑ったりできて楽しかった」、「次を楽しみにして、それまで元気でいる」等々、嬉しい感想をいただいています。
「何たって笑いが一番」と、みんなで「ワッハッハ!」と大声をだし、万歳をして再開を約束してお開きとしています。

ロケを誘致したい・・・
「映話ひととき会」独自事業としての上映会も開催しています。寂れかけた中心商店街と連携して「空き店舗活用臨時映画館」や地域の夏祭りでの「野外上映会」などを行いました。
 本年は「忘れてはならない6月23日、8月6、9、15日」に「平和映画上映会」の企画が進行中です。
 衣笠貞之助監督の出身地である亀山市での映画文化の再発見・伸展を図りたい、また「映画やテレビドラマのロケを誘致し、文化観光振興の一助になれば・・」とも夢みています。 
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